経験がないのは、恥じゃない|基準は、これから作れる

調査区分:婚活心理監査/恋愛経験値の低さが婚活に及ぼす影響
調査対象:恋愛経験が乏しいまま婚活に臨む40〜50代男性

本ファイルで掲載している事例は、婚活現場で繰り返し観察されるパターンを元に、筆者にて完全オリジナルで作成しています。特定個人の体験談ではありません。

この歳まで、恋愛らしい恋愛をしてこなかったんです。仕事一筋で。だから、婚活を始めても、みんなが当たり前にできることが分からない。どのくらいの距離感が普通なのか、何が失礼なのか。基準そのものがないんです

恋愛経験が乏しいまま、40代、50代になった。仕事に打ち込んできた、真面目に生きてきた。その結果として、恋愛だけが空白になっている人は、実は少なくない。

そして婚活の場で、その空白が痛みとして表れる。経験値の低さは、能力の低さではない。ただ、基準を持っていないだけだ。基準がなければ、迷って当然だ。だが、基準は、これから作れる。空白は、埋められる。

目次

事故の構造

構造①|「普通」の基準がなく、加減が分からない

連絡はどのくらいの頻度が普通か。会う間隔は。どこまで踏み込んでいいのか。恋愛経験がある人は、過去の経験から、なんとなくの基準を持っている。だが、経験がないと、その基準そのものがない。

結果、加減を誤る。連絡が多すぎたり、少なすぎたり。踏み込みすぎたり、遠すぎたり。悪気はまったくない。ただ、どこが真ん中か分からないのだ。基準の不在は、あらゆる場面で判断を狂わせる。だが、これは経験を積めば、必ず身につくものでもある。

構造②|「経験のなさ」を、恥じて隠す

この歳で恋愛経験が乏しいことを、恥ずかしいと感じる。だから、隠そうとする。慣れているふりをしたり、逆に自分を卑下したり。その不自然さが、相手に違和感として伝わる。

だが、経験の少なさは、恥ではない。仕事に打ち込んできた、真面目に生きてきた。その結果でしかない。むしろ、変に取り繕う方が、印象を悪くする。正直でいる方が、ずっと好感を持たれることも多い。隠そうとする力みが、かえって不自然さを生んでいることがある。

構造③|「経験不足」を言い訳に、動かなくなる

自分には経験がないから無理だ。そう結論づけて、動くのをやめてしまう。だが、経験は、動くことでしか増えない。動かなければ、経験不足は永遠に解消されない。

これは、閉じた循環だ。経験がないから動けない、動かないから経験が増えない。この輪を断つには、経験不足のまま、下手なまま、動き始めるしかない。誰でも、最初は初心者だ。上手くやろうとせず、まず打席に立つこと。経験は、失敗の中でしか積めないのかもしれない。

事例報告

ケース①|基準がなく、加減を誤った50歳

会社員。恋愛経験がほとんどないまま、婚活を始めた。連絡の頻度も、会う間隔も、どこが普通か分からなかった。良かれと思って毎日連絡したら、相手は重く感じた。

彼に悪気はなかった。ただ、真ん中がどこか分からなかっただけだ。経験がある人なら、なんとなく持っている基準を、彼は持っていなかった。基準の不在が、判断を狂わせていた。だが、これは経験を積めば身につくものでもあった。彼に足りなかったのは、才能ではなく、場数だったのだろう。

経験がないのは、恥じゃありません。仕事に打ち込んできた結果です。むしろ、慣れてるふりをする方が不自然に伝わる。正直でいい。それと、基準が分からないなら、相手のペースに合わせる。相手が返す頻度で返す。それだけで、加減はかなり合いますよ。経験は、動けば必ず増えます

ケース②|経験不足を言い訳に、動けなかった48歳

自営業。恋愛経験の乏しさを、強く意識していた。自分には無理だ、経験がないから、と考えて、行動を控えていた。婚活を始めても、実際の一歩が踏み出せなかった。

だが、経験は動くことでしか増えない。動かない限り、経験不足は永遠に解消されなかった。彼は、閉じた輪の中にいた。この輪を断つには、下手なまま動き始めるしかなかった。誰でも最初は初心者だ。上手くやろうとせず、まず打席に立てばよかったのだろう。経験は、失敗の中でしか積めない。

→ 関連ファイル:自由恋愛で空回りする理由(制度外の場での空回りはこちら)

対策|経験の空白を埋める4ステップ

STEP 1
基準がないなら、「相手に合わせる」

連絡の頻度も距離感も、相手のペースに合わせる。自分の基準がなくても、それだけで加減は合う。

真ん中が分からないなら、相手を物差しにする。合わせることが、最も確実だ。

STEP 2
経験の少なさを、恥じない

慣れているふりも、卑下も要らない。仕事に打ち込んできた結果だと、堂々としていればいい。

取り繕う力みが、不自然さを生む。正直でいる方が、好感を持たれる。

STEP 3
下手なまま、打席に立つ

上手くやろうとしない。経験は、動くことでしか増えない。不慣れなまま、まず動き始める。

経験がないから動けない、では輪が閉じる。下手なまま動くことが、輪を断つ。

STEP 4
段取りのある場で、場数を踏む

手順が決まっている相談所やアプリで、まず異性とのやり取りに慣れる。そこで積んだ経験は、必ず活きる。

いきなり難易度の高い場に挑まない。仕組みのある場が、練習台になる。

→ 自信の育て方については、こちら:できる気がしないのは、記憶がないだけ

監査所見

恋愛経験が乏しい人は、劣っているのではない。仕事に打ち込み、真面目に生きてきた。その結果として、恋愛だけが空白になった。それは、生き方の結果であって、人としての欠陥ではまったくない。恥じるべきものでも、隠すべきものでもない。

そして、基準は、これから作れる。相手に合わせ、恥じず、下手なまま打席に立ち、仕組みのある場で場数を踏む。経験は、才能ではない。動いた人にだけ、後から溜まっていくものだ。誰でも、最初は初心者だった。今から始めても、まったく遅くない。

『経験を積めばいい』は、正論です。でも、あなたが今、どの場面で、どんな加減が分からないのか――それは、実際のやり取りを見ないと分かりません。教科書には、あなたの相手との間合いは載っていない。その感覚は、場数の中で掴むしかないんですよね

経験がないまま一人で挑むより、担当者が加減を教えてくれる土俵のほうが、安全に場数を踏めるかもしれない。自分に合う土俵を確かめたい方へ。

簡易診断|あなたはどのパターンに当てはまりますか?

□ 連絡の頻度や距離感の「普通」が分からない

□ 恋愛経験の少なさを、隠そうとしてしまう

□ 「経験がないから無理だ」と、動くのをやめている

関連ファイル

自由恋愛で空回りする理由
できる気がしないのは、記憶がないだけ
自分を認められない人は、好意も受け取れない

調査結果を共有する
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

婚くらべ 主任調査官 兼 編集長

婚活で繰り返される失敗、想定されるリスクを極力回避することを目的に、公的データも交えながら調査・比較を行っています。

メリットだけでなくデメリットもお伝えすることを第一に、「感覚」ではなく「根拠」を大切にした方針で、一人でも多くの方が後悔のない婚活を選べるよう情報を発信しています。

目次