その手段、なんで選んだんですか|脱力系・婚活手段選びミス集

調査区分:手段選択ミス型/選定理由の欠陥
調査対象:婚活手段を「なんとなく」で選んでしまった40〜50代男性

本ファイルで掲載している事例は、婚活現場で繰り返し観察されるパターンを元に、筆者にて完全オリジナルで作成しています。特定個人の体験談ではありません。

001番のファイルでは「手段選びを間違えると事故る」という話を扱った。

今回はその裏メニューだ。

現場で「なぜその手段を選んだのか」と聞くと、たまに脱力してしまうような答えが返ってくる。

本人はいたって真剣だ。真剣なのだが、選定理由が完全に的を外している。

婚活手段の選び方に、唯一の正解はない。だが「明らかに理由になっていない理由」は存在する。

今回はそれをカタログ化して記録しておこう。笑ってほしいわけではない。自分が同じことをしていないか、確認する材料になればと思う。

目次

事故の構造|的を外した選定理由カタログ

「駅から近いから」

これがジムなら通いやすさは正義だが、相談所の価値は立地ではない。担当者の質と会員の層で決まる。

近さは1ヶ月で慣れる。担当者との相性は1ヶ月では慣れない。

「CMで見たから」

知名度と自分への適合度は、別物だ。よく見るCMは広告費が潤沢なだけで、あなたに合う保証はどこにもない。

「友達がそこで成婚したから」

友達とあなたは別人だ。友達の足に合った靴が、あなたの足に合うとは限らない。

成婚報告は羨ましいが、選定理由にはならない。

「一番安かったから」

大事な観点ではある。だが金額だけで選ぶと、合わない手段に安く払い続けることになる。安物買いの銭失いは、婚活でも普通に発生する。

「無料だったから」

世の中うまくできているもので、無料には無料の理由がある。コストがかからない分、真剣度の低い層も混ざる。

タダより高いものはない、を地で行く選び方だ。

事例報告

ケースファイル①|家から徒歩3分で相談所を選んだ48歳

「通いやすいから短期集中で効率が良いと思ったんです」

会社員。自宅から徒歩3分の相談所に入会した。理由はそれだけ。担当者の実績も、会員の年齢層も、料金体系も確認しなかった。

結果、担当者とはどうにも噛み合わず、紹介される相手も希望とズレ続けた。半年後に別の相談所へ乗り換え。乗り換え先は電車で40分かかったが、そこで成婚した。

「近さで選んだ半年は、何だったんですかね」と本人は言った。

近さは、何でもなかった。立地は相談所を選ぶ理由の中で、優先順位が最も低い部類に入る。通うのは月に数回だ。その数回の近さのために、担当者の質という一番重要な要素を捨てていた。

→ 関連事故ファイル:相談所乗り換え失敗・成功記録

ケースファイル②|CMのタレントが好きでアプリを選んだ51歳

「あのCM、感じよかったんですよ。CMやってるくらいだから安全な会社だろうし」

自営業。テレビCMの印象だけでアプリを選んだ。そのアプリが自分の年齢層に合っているかは、一度も確認しなかった。

登録してみると、周囲は20〜30代が中心。51歳の自分に合う相手はほとんどいなかった。CMの感じの良さと、自分に合うかどうかは、まったく別の話だった。

CMは商品を売るために作られている。あなたに合う手段を教えるために作られてはいない。当たり前の話だが、選ぶ瞬間には、なぜかこれを忘れる。

感じのいいCMは「このサービスは感じがいい」ことを伝えているのではない。「感じのいいCMを作る予算がある」ことを伝えているにすぎない。

対策|選定理由を「点検」する3ステップ

STEP
選んだ理由を一度、声に出す

「なぜこの手段を選んだのか」を口に出してみる。「駅から近いから」「CMで見たから」が出てきたら、それは選定理由ではなく、ただのきっかけだ。

きっかけと理由を混同しない。

STEP
「自分の何に合っているか」を一行で言えるか確認する

「このアプリは、写真が得意な自分に合っている」「この相談所は、サポートを頼りたい自分に合っている」。

この一行が言えないなら、選定理由が欠けている。言えるようになるまで調べる。

STEP
きっかけで選んでもいい。ただし後から点検する

CMで知ったこと自体は悪くない。知名度で入口に立つのは自然だ。問題は、そのまま点検せずに突っ込むことだ。

入口はきっかけでいい。中に入ったら、自分に合うかを冷静に確認する。

監査所見

婚活手段の選定理由は、後から振り返ると笑えるものが多い。だが選んだ本人は、その瞬間、真剣だった。ここが重要だ。

人は大きな決断ほど、意外と雑な理由で決める。家の近さ、CMの印象、友達の成功談。どれも「決めるきっかけ」としては自然だが、「決める理由」としては薄い。

そして薄い理由で決めたことに、本人はなかなか気づかない。

なぜそれを選んだか?という理由を点検するのに、お金は1円もかからないです。かかるのは、自分の選び方を一度疑う勇気かもしれません。

きっかけではなく理由で選び直したい方へ。

簡易診断|あなたはどのパターンに当てはまりますか?

  • 今の手段を選んだ理由が「近い」「安い」「有名」のどれかだ
  • 「このサービスは自分の何に合っているか」を一行で説明できない
  • 選んだきっかけのまま、一度も見直していない

関連ファイル

手段選びを間違えた男の共通点
相談所乗り換え失敗・成功記録
婚活方法タイプ診断

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この記事を書いた人

婚くらべ 主任調査官 兼 編集長

婚活で繰り返される失敗、想定されるリスクを極力回避することを目的に、公的データも交えながら調査・比較を行っています。

メリットだけでなくデメリットもお伝えすることを第一に、「感覚」ではなく「根拠」を大切にした方針で、一人でも多くの方が後悔のない婚活を選べるよう情報を発信しています。

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