【婚活の心理罠】「選びすぎる男」が空回りする本当の理由

婚くらべ心理ラボ

「うーん、悪くはないけど…もっと良い人がいる気がして」

婚活現場で”耳タコ”になるほどよく聞くこのセリフ。でもその「もっと良い人」が現れる前に、婚活は静かに止まることが多いんです。


今回は「なぜ選びすぎる男性が婚活でつまずきやすいのか」について、解説します。「ドキッとするけど納得できる」そんな感覚をお届けできたら嬉しいです。

目次

選択肢が多すぎると、逆に決められなくなる心理

いまや出会いの手段は山ほどありますよね。

– 数百万人規模のマッチングアプリ
– 数千社以上の結婚相談所
– 婚活パーティー、SNS、知人紹介など…

数え上げたらきりがないほど、出会いの自由は増えました。しかし、心理学者バリー・シュワルツは自著の『選択のパラドックス』にて、

選択肢が増えるほど、満足度が下がる傾向にある

と言っています。

婚活では「この人も悪くないけど、もっと理想的な人がいるかも」と、未来の“幻の相手”に期待して迷走しがち。選んでも迷って、迷ってるうちに決められず、結局どこにも進まない。まるで終わらないガチャのようでもあります。

「理想リスト」が、気づけば誰も通れない地雷源に

婚活男性がよく持ち歩く“理想条件メモ”をのぞいてみると、例えばこんな感じです。

年齢は○歳以下
それなりに美人+家庭的
共働きOK、家事も完璧
明るいけど落ち着いてる、しかも自立してる

…いったい、女性に何役やらせるつもりなんでしょうか?それも実写で。

スペックで選びたくなる気持ちはわかりますが、本来の相性は「条件一致」よりも「居心地とバランス」で決まります。実際、現場では「条件に当てはまらないけど、会ったら想像以上に良かった」なんてケースも山ほどありました。

減点方式で見続けると、「誰にも会わない」がベストに見えてしまう

ある男性が、お見合い後にこんなことを言っていました。

「カバンの持ち方がどうしても気になって…」。

もちろん、気になることは悪いわけではありません。でもその後も「笑い方が違う」「スマホケースが派手」「食べ方がなんとなく気になる」…と、減点が積み重なる一方。

これは心理学でいうところの「確証バイアス」によるものじゃないかな、と当時のわたしは思っていました。この人じゃないかも?と疑いながら接すると、それっぽい根拠ばかり集まりやすくなるんです。

結果、誰に会っても納得できない状態に陥った男性は、こころざし半ばで退会していきました。

婚活は「正解」を探すのではなく、「最適化する旅路」だと気づくこと

「いつか100点の女性が現れるはず」と信じて10年。その間に、最初は60点に見えた女性が90点になって、誰かと結婚した——なんてこともよくあります。

ある心理研究では、完璧主義者より「まあこれでいい型」の人の方が、パートナーへの満足度が高いという結果もでています。婚活の本質は、”正解を見つける”のではなく「今ある出会いをどう育てていくか」にあるのかもしれません。

アプリで選びすぎると、無限スクロール難民になる

選びすぎる男性は、マッチングアプリで理想の相手を探し続けて疲弊しがち。

– 1日100人見ても、継続するやりとりは1〜2人
– そのやりとりも数通で自然消滅
– でも翌日にはまた「もっと良い人がいるかも」と検索再開

これは心理学でいうインターミッテント・リインフォースメント(断続的報酬)のパターンです。言い換えると”パチンコ脳”というものです。ちょっと当たりそうな気がするから、ずっとやめられない。

結果、「もう婚活疲れた…」とフェードアウトする男性も本当に多いです。

相手を選ぶ基準は、「違和感が少ないか」でいい

条件を横に置いて、こんな視点を試してみてください

– 会話のテンポが自然
– 沈黙が苦じゃない
– 空気感が落ち着いていて、頑張らなくても楽

これらってプロフィールには書かれないけど、一緒に生きていくにはとても重要な要素

「フィーリング」ってフワッとした言葉に聞こえるかもしれませんが、実は一番信じられる体感値です。あなたの”心地よさセンサー”、もっと頼ってみてもいいかもしれません。

まとめ:「選ぶ力」より、「一緒に育てる力」が婚活の核心

婚活は「選ぶ作業」のように見えますが、実は「決めた相手との関係をどう育てていくか」が本当のゴールです。

ぴったりの人が”いない”のではなく、「違和感の少ない人と日々を育てられる余白がない」だけなのかもしれません。

選ぶ力より、「この人との時間をちゃんと笑って過ごす力」のほうが、ずっと大切。まずは“違和感の少ない人”との仮交際に3回出てみる。それだけで意外なご縁に繋がること、ありますよ。

結婚生活はスコアじゃ測れません。小さな違和感の少なさが、未来の安心感に変わることもあるのです。

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